バイナリーオプションの取引について調べていると違法なのではないかと思われるような記事を目にすることもあるでしょう。
投資として取り組みやすい仕組みだからやってみたいと思っていた人も、合法なのか違法なのかがわからずに戸惑ってしまうことはよくあります。
この記事ではプロ投資家の目から、バイナリーオプションの違法性について事例別に解説します。バイナリーオプションが安心して取り組める投資なのかどうかを見極められるようになりましょう。


バイナリーオプション取引に違法性はあるのか?

まずバイナリーオプション取引が合法なものなのか、違法性のある取引なのか?という問いについて。
答えは「違法ではない」
バイナリーオプションは為替レートを中心として、仮想通貨や金相場、各種経済指標などを利用する投資取引の一種です。日本でも金融商品取引の一つとして位置付けられていて、証券会社などが合法的にバイナリーオプションのサービスを提供しています。
予想が当たるか外れるかでお金が増えるか没収されるかが決まるというシンプルな仕組みのせいでギャンブルではないかと考えてしまう人もいるでしょう。
違法性のギャンブルもあるのは確かなので心配になるのはもっともなことです。
しかし、金融庁ではバイナリーオプションを、合理的な投資判断をするために複雑な理論的根拠を必要とする金融取引として位置付けています。単純そうに見えて実は投資の意思決定をするには専門的な考え方やリスクについての理解が求められます。
金融商品取引法ではバイナリーオプションは店頭デリバティブ取引に該当すると発表されています。このようにギャンブルとも異なることを明らかにされているので、バイナリーオプション取引をすること自体は合法的なので安心して問題ありません。
バイナリーオプションが違法と噂される理由は?

バイナリーオプションは違法性がないということが金融庁からの発表内容からわかったとしても、なぜこんなにたくさんの違法ではないかと噂が流れているのかが気になってしまうものです。
実は違法だったのが法的に認められるようになったのか、あるいは合法だったのが最近になって違法になったのではないかと思う人もいるかもしれません。
今も昔もバイナリーオプション取引自体は違法ではありませんが、バイナリーオプションに関わる内容で違法行為が行われていた事例はあります。
ここではバイナリーオプションが違法と言われている原因について詳しく解説するので、よく理解して不安を払拭しましょう。
【国内】金融庁登録の存在
バイナリーオプションが違法と噂されている理由として、法律に則っていないやり方でバイナリーオプションのサービスを提供しているケースがあることが挙げられます。
日本ではバイナリーオプションなどの金融商品を事業として取り扱うためには金融商品取引業を行う業者として登録することが求められています。
金融商品取引法で定められているルールで、その業務内容に応じた適切な条件を満たす体制を整えた上で内閣総理大からの登録を受けなければなりません。
金融庁では金融商品取引業の登録をしている業者を全て公開しています。業務内容に応じて適切に登録されている業者がバイナリーオプション取引やその関連サービスを提供していれば問題はありません。
しかし、実際には無登録で金融商品取引業に相当するサービスを行っている業者もあります。その事実が発覚すると金融庁では警告をしてその業者の名前や警告理由などをホームページに掲載しています。
このような状況もある影響で、日本の法律的には正しくない方法でバイナリーオプション取引の関連サービスを提供している業者が横行しているのではないかと懸念されているのです。
【国内】バイナリーオプション規制の存在
国内のバイナリーオプションでは規制が行われるようになったことでバイナリーオプションが違法なのではないかと疑われるようになりました。バイナリーオプションはシンプルなルールで気軽に始められる投資商品というイメージを持っている人も多いでしょう。
実際には高度な知識やリスクマネジメントの能力が求められる部分もあるのがバイナリーオプション取引の特徴
実際にやってみたら大きな損失を生んでしまい、取り返そうと考えてお金を借りてさらにバイナリーオプションにつぎ込むということをした人もいました。その借り入れが膨らんでしまってついには任意整理や自己破産などといった道を歩むことになった例もあります。
このような状況を受けて金融庁ではバイナリーオプションのルールに規制を設けるようになりました。
より投資家にとってリスクが低く、十分な情報が開示されるようになったと考えられる規制になっていますが、投資商品としての自由度は大幅に変わりました。
国内バイナリーオプションでは2013年に定められた規制に従わなければならないのが原則です。
このような規制があると、規制内容に則っていない業者がバイナリーオプションのサービスを提供しているのではないかと不安になってしまうでしょう。それが違法性があるのではないかという発想につながっています。
【海外】無登録業者というイメージ

海外業者を利用してバイナリーオプション取引をすることもできますが、海外業者を使うと違法行為になってしまうのではないかと心配する人も大勢います。海外のバイナリーオプション業者はほとんどが無登録業者だからです。
考えてみれば当然のことで、日本の法律である金融商品取引法の定めに従って制度整備などを進め、日本のルールに従って手続きをして内閣総理大臣から登録を受けるのはとても大変です。
海外業者はグローバル展開して世界中の人をターゲットにしていることも多いのは確かですが、国内のトレーダーをターゲットにしてバイナリーオプション取引をしているのが通例です。
海外では日本とはバイナリーオプションに関わるルールが大きく異なり、その国の金融庁に相当する機関に登録して運営していることもよくあります。国によってはそもそもこのような登録システムが存在していないこともあるので実態は様々です。
このような国の違いがある影響で、本当に海外バイナリーオプション業者は大丈夫なのかと不安に思われてしまうこともよくあります。ただ、海外のバイナリーオプション業者は日本の金融庁登録をしていなくてもその国で合法的に営業することは可能だということは覚えておきましょう。
詐欺業者の存在
バイナリーオプションが違法ではないかと疑われるようになった理由として詐欺業者が横行していることも挙げられます。
詐欺の手口にも色々なものがありますが、例えば、バイナリーオプションの練習アプリが典型的なものです。
初めてバイナリーオプションをやってみたいという人にとっては、どのようにして取引を進めていくのかを実践的に練習できたら嬉しいでしょう。
そのようなターゲットのためにバイナリーオプションを疑似体験できるアプリも開発されています。
しかし、中には詐欺のためのアプリになっているものもあり、以下のような被害に遭ってしまった事例も話題に上っていることから不安を抱える人が多くなっています。
- 個人情報を盗み取られる
- 課金しなければならないシステムなど
また、バイナリーオプション業者を偽った詐欺行為も多発していた時期がありました。今でもないわけではありませんが、口座開設をして入金して取引をすることはできても出金しようとしてもエラーが発生してできないというのが典型的な詐欺の手口です。
オンライン取引なのがバイナリーオプションの特徴で、なかなか詐欺なのかどうかを見極めるのが難しいのは事実でしょう。信頼できるバイナリーオプション業者を使う必要があることは念頭に置いておくと良いポイントです。
知名度が低い
バイナリーオプションという名前を何となく聞いたことがあるけれど得体の知れないものだというイメージを持っている人が多いのも違法性が懸念されるようになっている理由です。投資商品の中でも株式投資や債券などに比べると知名度が低いのは確かでしょう。
ベースになっているFX取引とはそもそも何なのかということを知らず、バイナリーオプションはますますよくわからなくて怖いものと思ってしまっていることもよくあります。
わからない取引で自己破産をした人がいたり、バイナリーオプションというキーワードを含む詐欺行為に関するニュース記事が見つかったりすると、きっと違法行為なのではないかと思ってしまうのももっともなことです。
このような知名度の低さが原因で、むやみにバイナリーオプションが恐ろしくて危険なものというイメージが広がってしまっているのも違法だという噂が流れている理由です。もっと多くの人が前向きに資産形成の方法として取り組むようになっていき、バイナリーオプションの知名度が向上すればこのようなレッテルが貼られている状況から一転するでしょう。
【事例別】バイナリーオプションの〇〇の違法性は?

バイナリーオプション取引そのものは違法ではないとしても、もしかしたらこれは違法ではないかという状況をいくつか考えることができます。
確かにバイナリーオプションのやり方によっては不安が生じることがあるので、典型的な事例別に違法なのかどうかを解説します。
バイナリーオプションの代行は違法?
バイナリーオプション取引を代行するサービスがよく提供されています。
オンラインで検索してみるとたくさん候補が見つかる他、情報商材などを通してオファーをかけられることも多いでしょう。その他にも以下のようなケースもあります。
- 説明会やセミナーでビラ配り
- バイナリーオプション代行のオファー
バイナリーオプションを代行してもらえれば手間がかからずに資産形成もできて良いのではないかと思い、利用したいけれど本当に大丈夫なのかと考えることはよくあります。
結論から言えば、バイナリーオプションの代行業は金融商品取引業の登録をしていれば違法ではありません。投資運用業としての登録を済ませていれば法律的に正しいやり方でサービスを提供していることになります。
この登録をしていない場合には違法行為となるので業者は処罰を受けますが、利用した人はペナルティがあるわけではありません。安心して利用できるとは決して言えないものの、利用したことによって悪事に加担したと解釈されることはありません。基本的にはリスクが高いと考えて避けて通るのが無難です。
公務員がバイナリーオプションをやるのは違法?
公務員はバイナリーオプションをしたら違法になるのではないかと考えるかもしれませんが、これについては問題がありません。
国家公務員法では職務専念の義務や信用失墜行為の禁止を定めていて、基本的には副業やギャンブルを行ってはならないことになっています。
ただ、金融商品取引による投資については資産形成のために本業に支障をきたさない範囲で個人的に行うのは禁止されていません。
バイナリーオプションも店頭デリバティブ取引として金融商品取引法で認められているものなので問題はないのです。当然ながらギャンブル行為にも該当しないのでその点でも大丈夫です。
ただ、業務時間中にスマートフォンで取引をしていた、夜中まで取引をしていたために翌日の業務で大きな失敗をしたといった場合には問題になるので注意しましょう。
バイナリーオプションの自動売買ツールは違法?
バイナリーオプションでは自動売買ツールが開発され、多くの人が利用してきていました。
自動売買ツールで儲けられてしまったらバイナリーオプション業者としては大きな損失を生む可能性があります。
これを規制する法律があるのではないかと思うかもしれませんが、少なくとも日本では自動売買ツールの使用に関して法律による規制は行われていません。使っても法的にペナルティを課されることはないのです。
ただ、バイナリーオプション業者は自動売買ツールの利用を禁止していることがよくあります。
自動売買ツールはバイナリーオプション業者のサーバーにも負担がかかるので、他のユーザーの利用に支障をきたすリスクも持っています。
そのため、多くの業者では自動売買ツールを使ったユーザーに警告を出し、それでも継続して使い続けている場合にはアカウントの停止や出金の拒否などの措置を取っています。このようなトラブルに見舞われないためにも自動売買ツールは使わないのが安全策です。
【豆知識】海外バイナリーオプション業者が金融庁に無登録な理由

海外バイナリーオプション業者は無登録業者というのは既に言及しましたが、日本の住民に対してサービスを提供するときには登録が必要というのが基本です。
それでも違法ではないのはなぜなのでしょうか。海外バイナリーオプション業者があえて登録をしていない理由と合わせて解説するので参考にして下さい。
無登録運営でも合法だから
海外バイナリーオプション業者が金融庁登録をしないのは、無登録のままバイナリーオプションのサービスを提供していても合法だからです。
基本的に日本の規制は国内業者に対する規制であって海外まで日本の法律によって束縛するのは困難です。
海外企業に規制を遵守させるためには国家間での条約の締結などのやり取りが必要になります。そのため、海外バイナリーオプション業者としては登録にかかる手間や負担を考慮してあえて行わないことが多いのです。
金融庁としても金融商品取引法の登録を受けていない業者との取引については、トラブルに際して規制の内容を適用できないので追及が難しいから避けるようにと表明する程度に留めています。
利用者としては無登録でも安心と安直に言うことはできないのは確かですが、海外バイナリーオプション業者はこのような事情で無登録運営をするのがスタンダードになっていることは覚えておきましょう。
金融庁規制が厳しすぎるから
海外バイナリーオプション業者が金融庁登録をしないのは、登録によって金融商品取引法や関連法による規制対象となってしまうからです。金融庁の定めている規制はかなり厳しい内容になっていて、世界的に行われているバイナリーオプションの常識を覆すもので以下のように業者にとっては不利な規制が多くなっています。
- 取引時間についての制限がある
- 売値と買値を提示しなければならない
- 総取りの全面的な禁止など
バイナリーオプションの取引をしたいユーザーにとっても大きな変更になるので、今までずっと培ってきたノウハウを使えなくなってしまうでしょう。結果としてずっと利用してきてくれたユーザーが離れて行ってしまうリスクがあります。
多くの人に利用してもらわなければバイナリーオプション業者も利益を上げるのが難しくなってしまうので、あえて日本の金融庁に登録をしようとは考えていないのです。
現地の監督省庁に届け出ているから
金融庁登録のようにバイナリーオプションに関わるサービスを提供する上で適切な仕組みを作り、安定して運営できる体制を整えていることを示すのは大切です。
海外のバイナリーオプション業者では現地での監督省庁にきちんと届け出をしていることが多くなっています。
本社が置かれている国や主要な利用者がいる国などで金融庁登録に相当する監督省庁への登録や認証などを受けていたり、届け出をして許可を得ていたりして適正な運営をしていることを示しているのです。
さらに日本の金融庁に登録せずとも消費者からの信用は得られるという観点で金融庁登録は行っていないことはよくあります。
ただ、前述のように国によっては特に届け出をせずともバイナリーオプションを業として行うことができる場合が多々あります。
その場合にも国民がバイナリーオプションで大失敗をして生活が苦しくなってしまうようなことがないように法整備による対応をしているのが一般的です。そのため、安定してサービスを提供できる基盤ができているという自負があることから、あえて日本の金融庁登録を取得しようとしていない場合もしばしばあります。
Q.現役トレーダーおすすめの安全な海外バイナリーオプション業者はどこ?

無登録であっても利用するだけなら違法ではないとわかると、海外バイナリーオプション業者を使いたいと思う人もいるでしょう。
規制を受けていない影響で取引の自由度が高いのが魅力ですが、安全性の高い海外バイナリーオプション業者はどこなのでしょうか。
プロとして自信を持っておすすめできるのはハイローオーストラリア
ハイローオーストラリアはマーシャル諸島共和国の事業会社法の規定の下で営業をしているバイナリーオプション業者で、2019年に現行の運営会社に移行するまではオーストラリア証券投資委員会(ASIC)の金融ライセンスも取得していました。その体制を引き継いで運営されているので安全性が高く、信用できるバイナリーオプション業者です。
ハイローオーストラリアは以下のように初心者にも安心なサービスを提供しているのも魅力です。
- 日本語でのサポートを行っている
- デモトレードを口座開設前に利用できるようにしている
- 取引も短時間のものやペイアウト率が高いものを選択できる
- 仮想通貨取引などにも対応しているのでリスク分散もしやすい
テクニカルな説明はこのくらいにするとして、ハイローオーストラリアは初心者には特にお勧めできるサービスであることは間違いありません。
理由は大きく分けて三つあります。
まずは、運営が先程ご紹介した通りしっかりとしていること。
金融に厳しいオーストラリア証券投資委員会の金融ライセンスを取得していたということは、日本のさまざまな審査と遜色のない大変厳しい審査を通過していることになります。
海外の業者はどことなく違法操業だったり、審査がしっかりしていないイメージがありますが、日本以外にも金融大国は数多く存在します。
その中の一つであるオーストラリア証券投資委員会の金融ライセンスに適合するということは、何にも代え難い大きなアドバンテージと言えるでしょう。
とにかくバイナリーオプションが違法なのでは?と、きちんと考えられるくらい石橋を叩いて渡るタイプの方にオススメしたいのがハイローオーストラリアです。ハイローオーストラリアの口座開設は極めて簡単に完了します。
しかしこれは、審査がザルということではありません。高度に洗練されたシステムを運用しているため、簡単なステップで口座開設が可能なのです。
ハイローオーストラリアの口座はこちらから簡単に開設できます。
ハイローオーストラリア公式HP
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まとめ

バイナリーオプション取引は違法ではないかと疑われることがありますが、金融商品取引法でも認められている合法な投資なので心配はありません。
国内で無登録のままサービスを提供していたり、詐欺行為が横行していたりするなどの問題もある点には気を付けなければならないでしょう。
しかし、安心して利用できるバイナリーオプション業者はたくさんあります。
その中でも海外バイナリーオプション業者は取引の自由度が高くて魅力的です。
金融庁登録はしていなくても安定してサービスを提供する基盤ができているハイローオーストラリアは最もおすすめです。違法性がないとわかったからバイナリーオプションをやろうと思い立ったなら、ぜひハイローオーストラリアで取引を始めてみて下さい。