FXや株の投資などでよく出てくる「逆張り」というキーワードがあります。これはバイナリーオプションでも重要なエントリーの方法となります。とはいうものの、FXやその他の投資取引で得た逆張りの知識、バイナリーオプションでも利用は可能でしょうか?ここではバイナリーオプションにおける逆張りについて、使い所まで完全に解説していきます。


【基礎】逆張りとは
逆張りとは、今後相場が反対の方向に動くと読んでポジションを持つ、つまりエントリーをすることを言います。なお、FXなどではポジションを持つという言い方をしますが、バイナリーオプションではエントリーをすると言います。
バイナリーオプションは将来の為替レートが上がるか下がるかを予測するため、エントリーポイントとして、逆張りと順張りの理解が必要です。
逆張りは、トレンドの転換点を見極めて逆方向にエントリーする、押し目買いと戻り売りの取引手法です。
為替相場は、一定範囲の価格帯で価格が上がったり下がったりを繰り返すパターンが最も多くみられます。ドラマなどの影響でよくチャートが暴落したり、一直線に値動きが発生している!といった場面のイメージがありますが、基本的に、相場がこのような動き方をするのは珍しいと言えます。ほとんどの場合は、相場が上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場と呼ばれる相場になっていることが通常です。
また、レートの転換点の予測ができれば、それに沿ってエントリーすることで効果的な取引ができます。
トレンドがそのまま続くと判断した場合は順張り(上がっているならそのまま上がると判断してエントリーする)ですが、トレンドが変わると予測した場合は逆張りの手法を取ります。
逆張りを予測するためには、RSI、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドなどの様々なテクニカル分析指標を利用して行います。
テクニカル分析で、逆張りが発生しそうなタイミングになれば、有効なエントリーチャンスと判断できます。
メリット
逆張りのメリットには、順張りと比べて比較的逆張りすべきタイミングを図りやすい材料が多め、というものがあります。というのも、相場のチャートは、テレビのドラマのように上がり続けたり下がり続けたりするということはほとんど見られません。物理的に、チャートは必ず上下を繰り返しながら一つの方向に進むことになります。また、トレンド相場と呼ばれるチャートが一つの方向に動きを見せている状況も長くは続きません。そのため、そろそろトレンドの波が終わって違う方向に相場が動き出すのではないか?という指標は、古来から様々な投資家やトレーダーが、分析・パターン化してきました。つまり、このあたりがそろそろ潮時だぞ、という指標が出回っているのです。
この潮時をきちんと理解することができれば、逆張りはそうそう難しいものではありません。また、バイナリーオプション取引の場合はFXなどと異なり、かなりスピーディーに勝敗が決するケースもあります。そのため、今は上がっているが、どうも数分以内に間違いなく下がりそうだ、と予測がつく場合には、逆張りエントリーを行うことで勝率を上げることもできるでしょう。
デメリット
デメリットとしては、逆張りの起こりそうなタイミングを予想する材料は数多く存在しますが、それらが全て当たるという確証はどこにもないというものがあります。
これが最大のデメリットと言えるでしょう。逆張りの予測が外れ、そのままトレンドが継続する場合もあるため、テクニカル分析が必ず当たるということには残念ながらなりません。
逆張りの判断の確率を上げるためには、複数のテクニカル分析指標を利用して、共通して逆張りのサインが出ている時にエントリーするのがよいでしょう。
つまり、恋愛に置き換えるとこうなります。
たった一人の親友がこのままアタックしても大丈夫!と言っている状態で意中の相手にアタックするのではなく、何人もの友達が絶対に行けるから大丈夫!と背中を押してくれる段階までアタックを控える、というような状況と似ているでしょう。
つまり、根拠を複数持つことで、逆張りの判断の確率を上げていくというひと手間が重要です。投資は基本的にリスクを負わないことが何よりも重要です。
そのためこのように根拠を複数揃えられるような分析力を身につけるのもバイナリーオプションの逆張りで勝ち上がっていくためには必要なことと言えるでしょう。
ここまでやっても、他の様々な要因や経済ニュースによって価格は変動するため、テクニカル分析とは違う状況になることもあります。
逆張りすべきタイミングは?
逆張りすべきタイミングにはどのようなものがあるのでしょうか。
FXや株取引は若干時間軸が長めに取られており、バイナリーオプションのそれとはやや相場や感覚が異なります。ここではバイナリーオプションの逆張りすべきタイミングについて特化してお伝えしていきます。
【鉄板】レンジ相場
鉄板で、レンジ相場では逆張りと昔から相場が決まっています。
逆張りをする時にレンジ相場が最適と言われる理由は、値動きが少なく取引をするタイミングの見極めがしやすいためです。
バイナリーオプションの中でも勝ちやすいと言われている、値動きが反動しそうなタイミングを狙って取引を行う逆張りを行うために重要となるのが、上限と下限の見極めです。
値上がりが続く、値下がりが続くなど値動きが激しいトレンド相場の場合、値動きの上限と下限、つまりどこまでこの勢いが続くかを見極めることは容易ではありません。
それに対し、四角い箱の中で値動きを繰り返すレンジ相場の場合は、箱の形を意識することで、上限と下限の見極めができるようになります。
そのため、逆張りをしたい時は、値動きが安定しているレンジ相場を狙うことが有効です。
ただ、相場というのは常に変動しており、世界情勢に大きな動きがあればトレンド相場ばかりで、なかなかレンジ相場とならないことも少なくありません。
値動きの激しいトレンド相場に突入すると、予測がとても難しい状態となってしまいます。
バイナリーオプションで利益を生み出したい、勝率を少しでも高めたいというのであれば、闇雲に取引を行うのではなく、レンジ相場を待つ余裕も必要です。
トレンドの終わり
トレンドの終わりかけに逆張りを行うのは、しおれかけた花に水をやるのと同じくらい普通のことであり、そして花が咲くという成功が見えているものでもあります。
例えばドル円チャートをチェックし続けます。
すると、為替レートが一方的に円安に動き続けたり、一方的に円高に動き続けることはありえません。どこかの時点で、円安から円高に動きが転換したり、円高の動きが円安の動きに転換することがわかります。
その値動きの転換のタイミングで、おそらくこの上昇トレンドはもう終わりなのでそろそろ下がるだろうと判断し、逆張りを行うと、確率的にはかなりの確率で予想が的中することになります。
ただし、このトレンドの終わりをきちんと判断できるかどうかというのが極めて難しいものであり、トレンドの終わりかけを示す様々な要素が揃っていたとしても、トレンドの勢いが回復したり、トレンドが終わりかけていたのにまた持ち直して進み始めたというケースもあります。
そのため、確実にトレンドの終わりかけやその終わりを見出すことができなければ、バイナリーオプションで勝ち上がることは難しいと言えるでしょう。ただし、トレンドの終わりかけまたは終わりそうだと判断できるポイントであればとりあえず逆張りを行っておくという判断は正しいといえます。
ノイズ発生時
バイナリーオプションは30秒取引や1分取引などの時間帯のみに発生する、ノイズを使った逆張り手法も存在します。
バイナリーオプションには30秒取引は1分取引など、一般的なFXなどの為替取引では考えられないほど時間軸が短く限定された取引時間があります。バイナリーオプションの場合、30秒や1分のチャートを表示して勝負を行うことも決して珍しくはありませんし、この取引時間を専門としているトレーダーもたくさん存在します。
このノイズは、30秒取引は1分取引など、極めて拡大したチャートで一瞬だけ現れるものです。特に相場の状態にかかわらず、突然数秒間から20秒程度だけ、大きく一方向に値動きを見せることがあります。これがノイズです。
これが発生した際、かなりの値動きが一瞬だけ生ずることになります。
その大きな値動きの頂点まで来たと判断したタイミングで、逆張りエントリーを行うと…どうなるでしょう。30秒取引・1分取引の場合は極めて判定時間が短いため、ノイズが終了するとほとんど高い確率で逆張りエントリに成功することになります。
30秒取引については、詳しくこちらの記事でも解説していますのでよろしければご覧下さい。

逆張りしないほうがいい時は?
反対に、バイナリーオプションで逆張りしない方が良いタイミングも存在するのでしょうか?─存在します。
バイナリーオプションで逆張りしないほうがいい場面はいくつかあります。
まず、大きなトレンドができている場面では逆張りは不適といえるでしょう。
例えば、円高が進んでいる大きなトレンドが起こっていて、一時的には下がったとしましょう。
この時に逆張りでエントリーをしてしまっても結局次の瞬間には価格が上がってしまう可能性が大きいため、確率としては勝てない可能性の方が高くなるでしょう。大きな動きとしてトレンドに進んでいるのであれば、特に逆張りをすると勝ちづらいと言えます。
また、完全なる一発逆転を狙って逆張りを行うというのも得策ではありません。どうしても勝率が下がっている時や、思うように勝てていない時、なんとか逆張りで事態を打開できないかと考えるのが人間の心理です。
しかし、基本的に逆張りは神頼み的に行うものではありません。いくつかの指標や根拠をもって逆張りを行わないと、勝率を安定させることは極めて難しいと言えるでしょう。そのため、逆張りを一発逆転的に行うかどうか迷った時は、あえてその瞬間エントリーを行わないというのも一つ勝てる投資家としてのマインドセットと言えるのではないでしょうか。
バンドウォーク発生時
基本的にはバンドウォーク発生時には逆張りはお勧めしませんが、どうしてもバンドウォーク発生時に逆張りを目指す場合、注目をしておきたいことが、ローソク足から伸びているピンバーの長さです。
ローソク足本体よりも3倍以上のピンバーが出ている場合は、そのタイミングを境に相場が反転する可能性が高くなります。
相場全体の流れや細かい値動きだけでなく、こうしたローソク足やピンバーの長さにも注目をすることで、逆張りをした時に的中しやすいタイミングを見極めやすくなります。
さらに、ローソク足がストキャスティクスの+もしくは-の3σに触れるタイミングも、相場の反転が起きる可能性が高くなります。相場が反転しやすいタイミングを覚えておけば、バンドウォーク発生中に逆張りを行い、的中を目指していくことができるでしょう。
バンドウォークについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

トレンド相場
そもそも論ですが、トレンド相場では逆張りは行わない方がよいでしょう。トレンドが終わりかけということであればまだ話も分かりますが、勢いを持ってトレンドが一つの方向に突き進んでいるイメージの時はまだまだトレンドが別方向に進むという兆しが見られません。もちろん、トレンドが進んでいる時には必ず上下を繰り返しますので、その一瞬のタイミングをついて逆張りをすることも可能です。
また、うまくハマればその時は逆張りで勝率をあげられるケースもあります。しかし全体的な流れとしてトレンド相場の場合は、確率学的に言ってもトレンド相場に乗っておく、つまりトレンドフォロー手法の方が勝率を上げられると言えるでしょう。
そのため、トレンド相場で勢いが強い時については、基本的に逆張りを行うべきではありません。
バイナリーオプションで逆張りしやすい取引時間
バイナリーオプション逆張りしやすい取引時間帯はあるのでしょうか?これもあります。特にバイナリーオプション取引は、取引時間によって逆張りで勝ちやすいケースがあります。ここでは具体的に二つの取引時間についてご紹介します。
30秒
まず逆張り派の方が使っておきたいのは30秒という取引時間です。30秒取引は海外のバイナリーオプション業者でしか実践できない取引時間ではあるものの、日本人トレーダーの人気が極めて高く、逆張りによる勝率を上げやすい取引時間でもあります。
先ほどもご紹介した、ノイズという現象は30秒取引のチャートでよく見られるものとなっています。こちらは強いトレンドが発生している時であれ、レンジ相場で相場が揉んでいる時であれ、関係なく発生します。そのため、どの相場でも、どの取引時間帯でも安定してノイズを観測することができます。
そのため、ノイズが発生した時に限って逆張りを行う、という戦い方が出来てしまいます。ノイズの頂点をうまく見極めることができれば、逆張りの成功確率はかなりアップすることになります。
ただし、30秒取引の場合は判断するまでの時間が極めて短く、やや直感的な取引に頼らざるを得ないというケースもあります。
1分
30秒取引と同様に、逆張りがオススメなのが1分取引です。
こちらは上位足を見てトレンドや相場の動き方を確認しながら慎重に取引を行うという方法と、30秒取引同様にノイズをうまく利用するという方法もあります。
ただし、30秒取引に比べて単純計算で取引時間が2倍となりますので、刹那的に発生するノイズの逆張りがうまく決まらないというケースもあります。
いずれにしても、トレンドの動き方を抑えつつ、トレンド相場の中でも調整の値動きに対応しながら超短期的に逆張り取引を行えるハイブリッドな特徴を持つ取引時間と言えるでしょう。
逆張りを使いこなすために必要なモノ
逆張りを使いこなすためには、いくつかのアイテムが必要となります。基本的に、逆張りは根拠をもってエントリーすることができれば、勝率を上げやすいものでもあります。そこでここでは、逆張りを使いこなすために必要なものをいくつかご紹介します。
インジケーター
まずはインジケーターの利用は必要不可欠と言えるでしょう。インジケーターとは、チャートに直接表示できるタイプのものもあり、矢印や線などが表示されるようなものとなります。
現在の相場がどのような値動きをしているか、そして相場が現在売られ過ぎなのか、買われすぎなのかを判断してくれるものなどがあります。
そしてインジケーターは、複雑なチャートをきちんと目で見てわかるように表示してくれますので、逆張りの根拠を探す際にはインジケーターの使用は必要不可欠と言って良いでしょう
ツール
自動売買ツールではなく、バイナリーオプションの様々なエントリーポイントなどを教えてくれるツールが存在します。こういったツールを使うことで、人間の目では取りこぼしがちな、逆張りすべきタイミングを教えてもらうことも可能です。そのため、人によってはツールを使って逆張りするポイントをチェックしているというケースも見られます。
メンターの教え
何よりも重要なのは、やはりメンターの教えでしょう。ツールや様々な根拠を示してくれるインジケーターを使うのも重要ですが、それらを使いこなすための精神論や考え方、そして技術的な部分も含めて、やはり指導教官は必要不可欠です。
何事も自己流でいきなり天才的な才能を発揮する、ということはあまりありません。プロのアスリートも、トレーナーやコーチ、そして時にはメンタルコーチをつけているのと同様で、投資取引には指導教官はなくてはならない存在です。
メンターからの教えに基づいてトレードをするのではなく、メンターからの教えをもとにさまざまなツールやインジケーターの使い方をマスターしていく、という方がイメージとしては適切と言えるでしょう。
そんなメンターがどこにいるのか?という話ですが、これはまず自分の人脈で探し当てて行くしかありません。
ブログやSNSなど実績開示のないメンターに教えてもらうのは極めて危険なことでもあります。それではどうすれば良いのか?という話になりますが、ここに私のLINE@を置いておきます。とにかくバイナリーオプションで勝ち上がりたい、という方はこちらからご連絡をお待ちしております。

ただし、バイナリーオプションで勝つ方法だけが分かればそれで良い!という方はあまり歓迎しておりません。
本気でバイナリーオプションによって生活の質を向上させたい、家族を楽させてやりたい、そして何よりも金が欲しい!という熱い情熱をお持ちの方のみ、私は全力でぶつかっていくことをお約束します。
ちなみに、このLINEで連絡をすること自体で何かしら金銭が発生するといったことは一切ありませんので、ご安心ください。そして同様に、ちょっとLINEで連絡を取っただけでコンサル代金と称してお金を初心者の方から巻き上げるような行為を行う不届き者や、悪質な業者には十分にご注意ください。
逆張りvs順張り、勝ちやすいのは?
結論から言えば逆張りの方が若干ではありますが、勝ちやすいケースの方が多いようです。特に初心者の場合は、逆張りをマスターしておくとよいでしょう。
バイナリーオプションで逆張りが有利となるのは、取引をするポイントの極めを手軽に行えるためです。
逆張りをするために、まず重要となるのが一定の間隔で値動きを繰り返すレンジ相場を見極めることです。値動きが大きいトレンド相場では、流れに合わせて取引を行う順張りの方が良いでしょう。
それに対し、大幅な値動きがないレンジ相場に突入している場合、その値動きの幅を見て、最も高い時、最も低い時に逆張りをするようにすれば、高い勝率を目指すことができます。
バイナリーオプションの取引のタイミングが掴めないという場合も、レンジ相場に突入するのを待ち、逆張りに挑戦をしてみると良いでしょう。上がり尽くしたと感じたら下がる方を選ぶ、下がり尽くしたと感じたら上がる方を選ぶだけであれば、迷っている間に最高のチャンスを逃してしまうこともなくなるでしょう。
ちなみに…そんな逆張りに最適なレンジ相場になりやすいのが、東京時間です。
24時間いつでも取引可能なことでも人気のバイナリーオプションですが、海外の市場はトレンド相場になりやすく、逆張りが難しくなってしまいます。そのため、バイナリーオプションで逆張りという形を選びたいのであれば、取引時間にも注目をしておくと良いでしょう。
例えば、いまなかなか逆張りで勝率が上がらないという方は、取引時間そのものを変えてみる、というのも方法としてはアリです。むしろ、これが成功の鍵になったというケースもよく聞かれます。
取引時間を変えると勝率や取引の流れも大きく変わる、というケースは昔からよく言われており、プロのトレーダーでも調子が悪いと感じたら、取引時間や通貨ペアを変更するのはよくあることです。
まとめ
バイナリーオプションの逆張りは、極めてシンプルな取引だからこそ、他の投資取引と比べて慎重に使わなくてはなりません。ただし、初心者の方は逆張りをうまく利用することにより、特段の厳しい修行や勉強をせずとも勝率をある程度アップさせることが可能と言えるでしょう。