サマータイム制度は日本では取り入れられていませんが、海外では一般的に取り入れられている制度です。
バイナリーオプションのように外貨関係の取引を行う際は、各国と日本の時差に加えてサマータイムが絡むと取引のタイミングがズレるという影響が生じるため、サマータイムについての理解が重要となります。
この記事ではサマータイムとは何かについて解説した上で、トレードでサマータイムが影響する要素を詳しく紹介します。


バイナリーオプションでズレる原因のサマータイム
サマータイムはバイナリーオプションにおいて勝敗を分ける重要な意味合いを持っています。そのため、正しく理解しておくことが肝要です。
ここではサマータイムの概要を解説します。
サマータイムとは
サマータイムとは「夏時間」とも呼ばれているもので「太陽の出ている時間を有効活用しよう」という考え方から欧米を中心に制度として確立されました。
アメリカではデイライト・セービングとも呼ばれ、太陽の光を使うことで照明を付けなくても良い時間を長くし、エネルギーを節約しようという考え方で制度が作られています。
サマータイムの期間は時計の針を1時間だけ進めるのが一般的です。日の出が早い夏には生活時間を1時間ずらすことで、太陽の光を上手に使う仕組みになっています。
なお、サマータイム以外はウィンタータイムと呼ばれていて、これが一般的に言われる標準時間です。サマータイムの間は「(日本から見て)制度を導入している国だけ1時間ずれている」と考えると良いでしょう。
サマータイムの開始日と終了日
冬時間(米国標準時間) | 夏時間(米国サマータイム) |
11月第1日曜日~3月第2日曜日 | 3月第2日曜日~11月第1日曜日 |
サマータイム制度は世界標準が決められているわけではないため、国によって開始日も終了日も異なっています。
例えば、アメリカやカナダなどではサマータイムが3月の第2日曜日から始まり、11月の第1日曜日に終わります。しかし、ヨーロッパでは3月の最終日曜日からサマータイムが開始され、終了するのは10月の最終日曜日になっています。
開始日も終了日も近いのは確かですが、いずれにしてもズレが生じるので注意しなければなりません。サマータイムの開始後や終了後はアメリカやヨーロッパの為替市場が動く時間が変わるので、バイナリーオプション取引の際には特に要注意です。
世界三大市場のサマータイム
世界三大市場と呼ばれる「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」のうち、サマータイムによって動かないのは東京市場だけです。
ロンドン市場とニューヨーク市場ではサマータイムの始まりと終わりのタイミングで、それぞれオープン時間とクローズ時間が変化することになります。
ロンドン市場の場合、ウィンタータイムなら日本時間の18時半にオープンして午前1時半にクローズします。しかし、サマータイムになると1時間前倒しになって、17時半から0時半に市場が動くようになります。
同様に、ニューヨーク市場の場合にはウィンタータイムなら23時半から翌朝6時に市場が動くところ、サマータイムになると22時半から翌朝5時に変わります。
バイナリーオプションでは特にロンドン市場とニューヨーク市場の影響が大きいため、確実に覚えておきましょう。各市場で取引が活発化する時間帯を上図にまとめましたので、参考にしてください。
ロンドン市場(イギリス)
イギリスのロンドン市場のサマータイムについてまとめると、以下のようになります。
サマータイム | 3月の最終日曜日 1:00AM〜10月最終日曜日 1:00AM |
取引時間 | 日本時間の17:30~1:30(標準時) →日本時間の16:30~0:30(サマータイム) |
ニューヨーク市場(アメリカ)
アメリカのニューヨーク市場についてまとめると、以下のようになります。
サマータイム | 3月の第2日曜日 AM2:00〜11月第1日曜日 AM2:00 |
取引時間 | 日本時間の23:30~6:00(標準時) →日本時間の22:30~5:00(サマータイム) |
2021年のサマータイム開始日と終了日一覧
ここで2021年のサマータイムについて、各国の開始日と終了日を確認しておきましょう。
対象の国が北半球にあるか南半球にあるかかによって時期が逆転するので、注意しながらポイントをおさえていってください。
ヨーロッパ | ・開始:2021年03月28日01:00→02:00 ・終了:2021年10月31日02:00→01:00 |
アメリカ・カナダ | ・開始:2021年03月14日02:00→03:00 ・終了:2021年11月07日02:00→01:00 |
ニュージーランド | ・終了:2021年04月04日03:00→02:00 ・開始:2021年09月26日02:00→03:00 |
オーストラリア | ・終了:2021年04月04日03:00→02:00 ・開始:2021年10月03日02:00→03:00 |
バイナリーオプションのサマータイムによるズレの影響は?
サマータイムの概要がわかったところで、バイナリーオプションのトレードにどのような影響があるのかを見ていきましょう。
サマータイムの影響として大きい要素は4つあります。それぞれの影響について詳しく解説します。
市場のオープン時間が変わる
国名 | 証券取引所 | 日本時間 | |||
現地が夏時間 | 現地が冬時間 | ||||
OPEN | CLOSE | OPEN | CLOSE | ||
アメリカ | ニューヨーク | 22:30 | 5:00 | 23:30 | 6:00 |
イギリス | ロンドン | 16:30 | 0:30 | 17:30 | 1:30 |
世界三大市場のうち、ニューヨーク市場とロンドン市場はそれぞれアメリカ、イギリスの市場なので、サマータイムになるとオープンとクローズの時間が変わります。
為替取引は市場が開いているときに活発に行われるため、サマータイムとウィンタータイムの1時間のずれによって為替の動向も1時間ずれます。
バイナリーオプションでは「取引量(ボラティリティ)の多いロンドン市場やニューヨーク市場が開いている時間帯を狙う」といった戦略を考えている人も多いでしょう。
サマータイムになったり、サマータイムが終わったりすると、それ以前と同じようにエントリーしていても勝てなくなることがしばしばあります。取引の動向やレートの変動のしやすさなどが大きく変わるからです。
この時間的なずれによって市場が開くタイミングが変わることをきちんと計算に入れると、バイナリーオプションの勝率も上がりやすくなります。
特にサマータイムとウィンタータイムの切り替わるタイミングは為替レートの動き方が大きく変わりやすいので、こちらも頭に入れておきましょう。
経済指標の発表時間が変わる
バイナリーオプションでは「ファンダメンタルズ分析によって値動きを予測する」のが重要な考え方の一つです。発表時刻が決まっている経済指標は、サマータイムとウィンタータイムの切り替えによって時刻がずれるので注意しましょう。
バイナリーオプションでよく注目されているアメリカの雇用統計の発表は、ウィンタータイムなら22時半です。しかし、サマータイムになると時刻が1時間ずれて、21時半に発表されることになります。
ここを押さえていないとサマータイムの切り替え前の認識でいて「そろそろ雇用統計の発表だと思って見てみたら、もう時刻が過ぎていてエントリータイミングを逃してしまった!」という事態も起こり得ます。
逆にウィンタータイムに切り替わるときには1時間遅くなるので、こちらは逆に1時間ほど手持ち無沙汰になってしまう可能性もあるでしょう。
予測値の発表時刻もずれるので、欧米の経済指標の発表を活用するときには留意しましょう。
MT4の時間が変わる
バイナリーオプションでよく用いられているテクニカル分析ツールの「MT4」にもサマータイムの影響があります。
MT4はサマータイムを考慮する設計になっているため、ウィンタータイムからサマータイムに切り替わると表示も自動的に変わります。日本の時刻をみて換算をする習慣がある人は、MT4を見たときに混乱してしまう場合もあるので気を付けましょう。
国内のバイナリーオプション業者を使っているときには、時刻は日本時間で表示されるのが通例です。両方のツールを併用している人や国内と海外のバイナリーオプション業者を同時に使っている人は慣れるまで混乱しがちなので、特に切り替わるタイミングは慎重に取引しましょう。
各業者の取引時間とメンテナンス時間が変わる
海外のバイナリーオプション業者を利用している場合、取引時間やメンテナンス時間が変わることがあります。利用している業者によって違いはあるものの、突然利用できる時間帯が1時間ずれてしまって驚くこともあるので念頭に置いておくとベターです。
サマータイムとウィンタータイムの切り替えがある業者はいくつかありますが、切り替えのタイミングも一致していません。ただ、一般的には拠点を置いている国のサマータイムとウィンタータイムに合わせて営業するようになっています。
また、業者によってはサマータイムの開始時と終了時にメンテナンスを実施することもあります。これは物理的なメンテナンスも考えられますが、同時に混乱を招かないためにアメリカやヨーロッパ、あるいは業者が拠点としている国のサマータイムとウィンタータイムの切り替えのタイミングで取引を停止しているという考え方もあります。
サマータイムで負けやすい4つの時間帯
サマータイムになったときに、負けやすくなる時間帯があるのを知っているでしょうか。
バイナリーオプションでは4種類の時間帯で勝率が低下してしまいがちです。初心者にとっては避けた方が良いタイミングなので、いつなのかを把握しておきましょう。
市場オープン前後
市場がオープンする直前やオープンした直後は負けやすいことが知られています。
これは市場がオープンする時刻の前後については為替取引が活発になることが多く、一般的に相場が荒れて値動きの予測が難しくなるためです。
サマータイムになるとオープン時刻がずれるので、普段は避けていた人も誤ってエントリーしてしまうことがあります。サマータイムになった直後に気付ければよいものの、気付かずに何日も取引をしてしまうケースもありますので、特にサマータイムの概念に馴染みのない方は注意しておきましょう。
サマータイムの市場オープン時間一覧
日本市場 | 朝9:00から市場が開く。 |
欧州市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:00から市場が開く。 |
フランクフルト市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:30から市場が開く。 |
ニューヨーク市場 | (夏時間)夜22:30、(冬時間)夜23:30から市場が開く。 |
オセアニア市場 | 朝5:00から市場が開く。 |
シンガポール市場 | 朝10:00から市場が開く。 |
香港市場 | 朝11:00から市場が開く。 |
上海市場 | 朝10:30から市場が開く。 |
トロント市場 | (夏時間)夜22:30、(冬時間)夜23:30から市場が開く。 |
ユーロネクスト市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:00から市場が開く。 |
サマータイム中の市場のオープン時刻は、それぞれ表に示したとおりです。サマータイムを導入していない国の市場は夏も冬もオープン時間が同じという点にも注意しましょう。
この一覧表をプリントアウトして部屋に貼り出したり、パソコンのデスクトップに表示しておいたりすると失敗がありません。サマータイムが開始する頃と終了する頃には気を付けるべきポイントなので、時期が近づいてきたら毎日確認できるようにしておきましょう。
前後30分〜1時間は避けよう
初心者は市場のオープン前後30分〜1時間は避けてバイナリーオプション取引に取り組むのが賢明です。
この時間帯は急変が起こり得るので予想が外れて悔しい思いをしがちです。値動きが穏やかな他の時間を狙って取引をしていきましょう。
中上級者は、あえてオープン直後を狙うのもアリ
中上級者はあえてサマータイムの市場オープン直後を狙ってトレードするのも一つの選択肢です。取引が活発に行われる時間帯なので、やり方によっては大きく稼げる可能性も秘めています。
ただし、こちらはハイリスク・ハイリターンと考えておきましょう。
経済指標の発表前後
サマータイムになったときの経済指標の発表の前後も負けやすいので注意しましょう。
一般的に、経済指標の発表時は急な値動きが起こったり、テクニカル分析における騙しが発生したりするリスクが高くなります。これはサマータイムのときにも同じなので、サマータイム時期の取引では要注意ポイントのひとつとなります。
経済指標の発表は世界各国で行われていて、指標の種類も多数あります。すべてのケースで取引を諦めてしまうとエントリーできるタイミングを失ってしまうため、マイナーなものは気にする必要はないですが、為替に大きな影響を与える可能性が高いことが知られている以下の経済指標の発表のときはエントリーを避けるのが安全策です。
米雇用統計
アメリカの雇用統計の発表は毎月第一金曜日の21時半、サマータイムでは22時半に行われています。
アメリカの経済状況を如実に示すデータで、失業率や非農業部門雇用者数の増減が為替に大きな影響を与えます。発表前後の時間は避けて通るようにしましょう。
なお、米雇用統計については以下の記事で詳しく解説しています。

GDP
GDPは国内総生産のことで、各国で定期的に発表されている経済指標です。
速報値の発表が特に為替レートを動かす要因となりやすいので、発表の前後はエントリーを控えておくのが無難です。
CPI・PPI
CPI(消費者物価指数)やPPI(卸売物価指数)が発表される際にも注意が必要です。
CPIやPPIは消費財、サービスの両方の観点から物価がどのように変動しているかを評価したものです。各国の経済動向の変動を推し量ることができるため、多くの投資家が注目しています。
前後30分〜1時間は要注意
このような経済指標は、単に発表される瞬間だけのエントリーを避ければ良いわけではありません。具体的には前後30分〜1時間は予測できないような変動を起こすことがあります。
特に米雇用統計の発表前後は大きな値動きが起こりやすいので、長めに時間を取っておきましょう。
その他、バイナリーオプションにおける経済指標については以下の記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

市場クローズ直前
サマータイムになったときには、市場がクローズする直前にも気を付けなければなりません。このタイミングで取引をして失敗するケースも多々あります。
オープン前後の時間に比べるとリスクが低いと思われがちですが、クローズ直前は決済が多発します。市場がクローズしてしまうと値動きが活発ではなくなるため「保有しているポジションを決済してしまって利益確定や損切りをしよう」という考え方を持っている投資家がある程度いるのです。
オープンしている間に発生していたトレンドが元の状態に戻ることもよくあるので、予想が外れるリスクが高い時間帯だと認識しておきましょう。
各国金融市場の休日
サマータイムとは直接関連があるわけではありませんが、金融市場の休日についても注意が必要です。
祝日は各国の金融市場が休みになることが多く、市場がオープンした日とは違うパターンの値動きを起こします。
典型的なのは元旦とクリスマスで、元旦は世界共通で市場が閉じています。また、クリスマスは先進国なら日本以外はほぼ休日です(海外諸国におけるクリスマスは日本の年末年始に相当します)。
このタイミングでは通貨の流動性が低下することから相場が動きにくく、取引量も少ないことから分析が難しくなりがちです。
特に南半球ではサマータイムの時期に元旦やクリスマスがあるので注意しましょう。市場としてはオーストラリアやニュージーランドに気を付けておくのが大切です。
サマータイムで勝ちやすい3つの時間帯
サマータイムをきちんと理解しておくと(有効活用すると)、バイナリーオプションで勝ちやすくすることもできます。
タイミングを読むことで比較的値動きの予想をしやすく、相場が荒れにくい時間帯は適切な分析をすれば勝率アップも可能です。トレードスタイルに応じた魅力的な時間帯を確認しておきましょう。
市場オープン1時間後
日本市場 | 朝9:00から市場が開く。 |
欧州市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:00から市場が開く。 |
フランクフルト市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:30から市場が開く。 |
ニューヨーク市場 | (夏時間)夜22:30、(冬時間)夜23:30から市場が開く。 |
オセアニア市場 | 朝5:00から市場が開く。 |
シンガポール市場 | 朝10:00から市場が開く。 |
香港市場 | 朝11:00から市場が開く。 |
上海市場 | 朝10:30から市場が開く。 |
トロント市場 | (夏時間)夜22:30、(冬時間)夜23:30から市場が開く。 |
ユーロネクスト市場 | (夏時間)夕方16:30、(冬時間)夕方17:00から市場が開く。 |
為替市場が直後は相場が荒れやすいのですが、1時間くらい経過すると安定し始めます。その日のオープン時間内における相場がトレンド相場か、レンジ相場かが概ね判断できる頃なので、市場オープン1時間後を狙ってトレードを始めるのは合理的です。
相場が落ち着くタイミングは日によって違うのは確かですが、オープンした頃からチャートを見ているとエントリーを開始できそうなタイミングを見極められるでしょう。
サマータイムとウィンタータイムにおける市場のオープン時間をここで再掲しておくので、あらためて何時からトレードを始めたら良さそうかを考えてみて下さい。
順張り派なら23時〜翌3時
トレードスタイルとして順張りを重視しているなら、サマータイムでは23時~翌日の3時の深夜時間帯がおすすめです。
価格が上昇または下降しているときに、値動きに沿った形でエントリーする手法を指します。一般的には上昇トレンドが発生しているときにHIGHエントリー、下降トレンドの際にはLOWエントリーをするのが特徴です。
トレンド相場は値動きの方向性に基づいて定義されているので、トレンド相場なら順張りでトレードをすべきと考えても良いでしょう。トレンドが継続すると考えられるときには順張りでエントリーすれば勝ちやすくなります。
トレンドは通貨の取引量が多いと発生しやすい
バイナリーオプション取引で順張りをするときには、トレンドが発生し、そのトレンドが最低限判定時刻まで継続することを見越してエントリーします。そのため、順張りのトレードスタイルの場合にはトレンドが起こりやすい時間帯を狙うのが効果的です。
取引量が多い時間帯は投資家の売買の傾向が平均化されて一定になりやすいため、安定したトレンド相場になりやすいことが知られています。
その”ゴールデンタイム”と呼ばれているのが、以下の時間帯です。
ウィンタータイムの場合:22時〜翌2時
サマータイムの場合:23時〜翌3時
この時間帯はロンドン市場が開いて安定した後、さらにニューヨーク市場もオープンして取引が活発に行われています。そのため、長時間にまたがるトレンドが起きやすく順張りトレードが成功しやすくなっています。
バイナリー初心者は順張りがおすすめ
まだトレードスタイルを確立していない初心者の場合は、順張りから始めるのがおすすめです。バイナリーオプションに慣れていないうちは、はっきりとしたトレンドがあるときに、その流れに沿ってエントリーする方が直感的にもわかりやすいからです。
トレンドが転換するポイントや値動きが大きく変化するポイントを狙うには、タイミングが重要になります。しかし、順張りならトレンドさえできていれば速やかにエントリーすることで勝てると期待できるでしょう。
このように、シンプルな取引ができる点で優れているのが順張りです。サマータイムでは最適な時間帯が夜中になってしまいますが、初心者はまず勝てるようになるためにこの時間帯を有効活用していきましょう。
逆張り派なら午前中から夕方
逆張りでエントリーするのが得意な人の場合、順張り派とはおすすめできる時間帯が異なります。逆張りのトレードスタイルの場合、日本時間で言えば午前中から夕方がバイナリーオプションでは勝ちやすい時間帯です。
値動きが反転するポイントを狙ってエントリーするスタイルで、価格が上がっているときにHIGHエントリーをせずにLOWエントリーをします。判定時刻までに上昇していた相場が下降する方向に変わり、取引開始時刻の価格よりも下がると予想するのが逆張りの基本的な考え方です。
相場は単調に増加や減少をしているわけではなく、常に細かな上下動を起こしています。バイナリーオプションの逆張りでは、この小さく細かな値動きの方向性の変化を狙って逆張りするのが通例です。
逆張りはレンジ相場に取引を
逆張りはトレンドの転換点を狙って取引することも不可能ではありません。しかし、あくまでも「やって出来ないことはない」というレベルです。
レンジ相場の方が周期性があってタイミングを見計らいやすいので、バイナリーオプションではレンジ相場で逆張りをするのが基本と考えましょう。トレンドが発生していないレンジ相場では「サポートライン」と「レジスタンスライン」を駆使すればおよそのタイミングを見計らえます。
午前中から夕方にかけてはロンドン市場もニューヨーク市場もクローズ状態なので、世界的に取引量が少ないのが特徴です。この時間帯にはトレンドが発生しにくいので、レンジ相場での取引を行える可能性が高くなっています。そのため、逆張り派にとってうってつけの時間帯なのです。
なお、以下の記事ではレンジ相場に有効なラインの引き方を解説しています。ぜひ逆張り攻略にお役立てください。

東京市場が開いている時間帯は穏やか
午前中から夕方の時間帯は、見方を変えると東京市場の時間帯です。オセアニアや中国などの市場も開いていますが、世界三大市場のうちでオープンしているのは東京市場だけです。
先述のとおり、ロンドン市場もニューヨーク市場も取引が行われていないので、穏やかな価格の推移が見られる傾向があります。市場が荒れにくいことから想定外の失敗も少なく、レンジ相場で安定した逆張りエントリーができるでしょう。
ただし、東京市場がオープンする前後は若干市場が荒れる傾向があります。昼前から夕方までを狙って取引をするのがリスクが少ない方法です。
サマータイムのおすすめ取引時間帯一覧
サマータイムについて詳しく紹介してきましたが、どの時間帯に取引をしたら良いのかご理解頂けたでしょうか。
ここでは更に踏み込んで、サマータイムに切り替わったときにバイナリーオプションに取り組む時間帯のおすすめを一覧で紹介します。
負けやすい時間帯 | 勝ちやすい時間帯 | |
午前 | 8時(東京) 経済指標が多い | お昼前~夕方頃 ※逆張り派におすすめ |
9時(東京) 株式市場開始 | ||
9時55分(東京) 東京仲値 | ||
午後 | 15時(東京) 株式市場終了 | |
16時(ロンドン) 株式市場開始 | ||
17時(ロンドン) 英国経済指標 | ||
夜 |
18時(ロンドン) ユーロ圏経済指標 | 23時〜翌3時(日本) ※順張り派におすすめ |
21時30分(ニューヨーク) 経済指標 | ||
22時30分(ニューヨーク) 株式市場開始 | ||
23時(ニューヨーク) 経済指標 | ||
早朝 ~深夜 |
24時(ロンドン) ロンドンフィックス | |
24時30分(ロンドン) 株式市場終了 | ||
5時(ニューヨーク) 株式市場終了 | ||
6時(ニューヨーク) スワップ金利 |
トレードスタイルによって最適な時間帯は異なりますが、基本的には負けやすい時間帯でのトレードは控えて、勝ちやすい時間帯を選びましょう。
バイナリーオプションでズレる原因のサマータイムを攻略するには?
サマータイムになるとウィンタータイムとは市場の動き方が変化するため、異なる攻略法が求められます。トレードスタイルに合わせて適切な時間帯を狙い、サマータイムに適した戦略でエントリーするのが重要です。
トレードスタイルは人によって違うので、自分にとって最適な方法を見つけ出してバイナリーオプションに取り組んでいくことが求められます。ただ、今までサマータイムを意識していなかった人にとって、最適な攻略法を見出すのは困難でしょう。
そのきっかけ作りには、プロトレーダーとのコネクションが役に立ちます。
プロトレーダーはサマータイムも考慮したトレードを当然のように行っているので、有益な情報を次々に教えてくれます。プロは踏んできた場数が違うのです。
サマータイムについて理解できたのをきっかけにして、プロトレーダーとつながりを持ってみてはいかがでしょうか。以下の画像をクリックして「友だち登録」を行っていただければ、すぐに私とLINEでつながります。

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まとめ
日本ではサマータイム制度を導入していないので、夏場は時刻がずれるサマータイムについて認識が薄いことがよくありますが、世界各国の為替市場の影響を受けるバイナリーオプションではサマータイムを意識した攻略が重要です。
勝ちやすい時間帯がいつかを意識して、今後の攻略法をプロトレーダーからの情報を使いながら考えていきましょう。